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北村慶「排出権取引とは何か」

少し前になりますが、個人がローソンで地球温暖化ガスの排出権を購入できるようになりました。

「地球温暖化ガスの排出権」。以前から二酸化炭素(CO2)を排出することができる権利という事は理解していたのですが、その仕組みや排出権を売買すること、金融商品としての性格など詳しいことはよく理解していなかったので、北村慶さんのこちらの本を読んでみました。



排出権創造・償却の仕組みから日本のおかれているポジション、確実視されている米・豪が京都議定書復帰後排出権取引がどうなるか?、金融商品としてのメリット・デメリット・価格変動の要因まで非常に分かり易く書かれており、排出権に関して知識をつけるのには非常に良い一冊でした。
また、あとがきに書かれているイギリスのスーパーで出合った老女の話―多量のCO2を排出しながら空輸されてくる安い野菜にするか、少ないCO2排出で陸上輸送されている野菜を買うかで迷っている―は、我々生活者が環境問題を経済問題と結びつけ、考え・解決していくかを考えさせられました。


大体の要点をまとめると、次のようになると思います。

地球の平均気温の上昇が2℃を超えると温暖化によるメリットをはるかに上回るデメリットが地球全体に及ぶ。

排出量を減らすには、1)自助努力でCO2を減らす、2)CO2の吸収源を増やす、3)最後の手段として「温室効果ガス排出権の購入」という3つの手段がある。

「排出権取引」は2005年以降、平均して毎年約2倍のスピードでその市場規模を拡大し続けてきている。

「排出権」にはエネルギー効率が低い新興国に対して先進国が技術供与をすることで削減できるCO2量を国連の機関が認定し排出権として取引ができる「京都議定書排出権(CER)」、EU域内の企業等が割り当てられた排出権の過不足分を取引する(キャップ&トレード)「EU域内排出権(EUA)」、「民間制度に基づく排出権(VER)」の3種類があり、日本国内で「排出権」として認められているのは「CER」のみ。また、一部のテロ組織や反社会的勢力がNPOを装って「排出権(VER)」を販売し、善意の資金を悪用している例もある。そのため、お金を出す側(個人、企業)は、そのお金がどの「排出権」の購入に使われるのかをしっかりと理解し、監視することが重要。

保有している「排出権(CER)」は国の「排出権口座」で償還してはじめて温暖化ガスの排出量を減らしたことになる。

2008年春時点で国連の認定している「排出権(CER)」の価格は1CO2トンあたり約3,000円前後。

現在購入している排出権の多くは「先渡し契約」で、実際に稼動してみると計画した削減の実現が得られないなどデリバリーリスクがある。

京都議定書復帰を表明した豪州、大統領選挙後復帰が確実視されている米国が排出権取引に参入した際には排出権市場は激変すると思われる。

日本では京都議定書の削減目標(2012年に1990年比-6%)達成のために既に税金を使って排出権を購入し始めているが、日本は単年度主義予算のため、毎年不足分を積み残してしまい、第一約束期間終了年(2012年)間際に大量に排出権を購入する必要がでてくる可能性があり、その際排出権価格は高騰していることが予想されているため、相当の税金が投入される可能性がある。

日本が2012年までには確実に実需での購入をすることが見込まれるため、ヘッジファンドが随分と排出権取引に乗り出している。

「排出権」は人為的・人工的に創造されたものなので、例えば京都議定書の枠組みが崩壊した場合などは無意味なものになってしまう可能性もある。

<2008/7/5追記>
京都議定書の第一約束期間が2008年~2012年までで、2013年以降も継続される枠組みになっている。

第一約束期間で目標未達だと、「第二約束期間では、超過してしまった排出量の1.3倍相当が次の約束期間の排出許容量から差し引かれ、排出量遵守の為の行動計画を策定する義務を負い、さらに排出権の取引が禁止される」という厳しいペナルティがかけられる。
<2008/7/5追記ここまで>

読了後ローソンの排出権の販売を改めてみてみると、
販売している排出権は、CDMプロジェクトから生み出された排出権(CER)を三菱商事が買い上げたものをローソンで小口化したものであり、購入・償還すれば(ローソンが手続き)日本の排出量削減に貢献できる。価格は現時点では取引市場価格の1.5倍程度。但し、2012年時点での価格予想は1CO2トン当たり5,000円前後が予想されているので、それよりかは安い。
という感じでしょうか。

このエントリーを書いている間にも、洞爺湖サミットでインド・中国を含めた主要排出国16ヶ国が新たな対話の場を設けることに合意する方向となったというニュースもありました。我々個人も地球温暖化問題を真剣に捉え、しっかりとした対策をすべきではないでしょうか?

ちなみに先日も告知しましたが、7月7日は七夕ライトダウンが環境省主導で企画されています。ご興味のある方はご賛同願います。

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[2008/07/03 08:38] 書籍紹介コメント(4)トラックバック(0)URLTOP▲

コメント

排出権取引について大変勉強になりました

ybさん

エルです。

私が、疑問に思っている点を的確に説明されているので、大変勉強になりました。

にせ排出権取引があったり、ヘッジファンドは実需目当てにさや抜きなのですね。なるほど。

>「排出権」は人為的・人工的に創造されたものなので、例えば京都議定書の枠組みが崩壊した場合などは無意味なものになってしまう可能性もある。

ですよね。やっぱり。 

ありがとうございました。
私の「ファンドを購入して、温室効果ガス削減に協力しよう!?」のエントリーでご紹介させていただきます。

2008/07/05(土)00:49| URL | エル #9.gtfZ82 [ 編集]

エルさん

コメントありがとうございました。
紹介してくださってありがとうございます。

エルさんのエントリーにコメント追記させて頂きましたが、本の要約のところで、

京都議定書の第一約束期間が2008年~2012年までで、2013年以降も継続される枠組みになっているそうです。

第一約束期間で目標未達だと、「第二約束期間では、超過してしまった排出量の1.3倍相当が次の約束期間の排出許容量から差し引かれ、排出量遵守の為の行動計画を策定する義務を負い、さらに排出権の取引が禁止される」という厳しいペナルティがかけられます。

という点を記載するのが抜けていました。

今後ともよろしくお願いいたします。

2008/07/05(土)05:57| URL | yb #- [ 編集]

細かいフォローありがとうございました。

今後とよろしくお願いします。

2008/07/05(土)23:24| URL | エル #9.gtfZ82 [ 編集]

こちらこそよろしくお願いいたします。

2008/07/06(日)06:58| URL | yb #- [ 編集]

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Author:yb
44歳既婚・子1の個人投資家。共働き。インデックス運用を中心とした”受身な”投資でファイナンシャルインディペンデンス、早期リタイヤを目論んでいます。
Macをこよなく愛し、年に2,3回物欲がふつふつと沸いてくるが妻に制されています・・・(涙)
ハーバード大留学するも、英語があまり上達せず焦っています・・・。

Twitterでものんびりつぶやき中!
http://twitter.com/yb_passive

・メディア掲載履歴
「日経マネー 2014年7月号」(「1億円さん」に聞く 私はこうしてお金を殖やした) (2014/5)
「日本経済新聞 2013年3月6日付」(マネー&インベストメント面)(2013/3)
「BIG tomorrow 6月号」(お金に困らない生き方・稼ぎ方)(2011/4)
「日経マネー 2011年4月号」(幸せなお金持ちの習慣) (2011/2)
「内藤忍 お金の話をしませんか?」(日経マネームック)(2010/9)
「日本経済新聞 2010年2月15日付」(27面家計欄)(2010/2)
「日経マネー2009年10月号」(内藤忍さんコラム)(2009/8)
「しぶとい分散投資術」田村正之著(2009/2)
「日経ヴェリタス第43号(2009年1月4日発行)」(54面スマートライフ)(2009/1)
「日経マネー 2009年1月号」(自分年金1億円マニュアル)(2008/11)
「日経マネー 2008年4月号」(サラリーマン 資産倍増計画) (2008/2)
「日経マネー 2007年12月号」(定年までに1億円!使っても減らない資産の作り方) (2007/10)

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