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S&P ETFコンファレンス2009報告(その5)

前回からのS&P ETFコンファレンスの続きです。

前回までの記事:
S&P ETFコンファレンス2009に参加しました
S&P ETFコンファレンス2009報告(その1)
S&P ETFコンファレンス2009報告(その2)
S&P ETFコンファレンス2009報告(その3)
S&P ETFコンファレンス2009報告(その4)

今回は最後のセッション、パネルディスカッションと質疑応答です。

パネルディスカッションでは、「我が国の投資家動向に見るETFの隆盛」というタイトルで、S&Pの牧野氏を進行役として、楽天証券 新井氏とゴールドマン・サックス証券 橋本氏がパネラーとして答えておりました。楽天の新井氏はリテール(一般投資家向け)の立場から、GS橋本氏は機関投資家向けの立場からのお話をされていました。

順にトピックに沿ってディスカッションの内容を紹介します。(長文です・・・汗)


1)楽天の海外ETFの取組みについて
楽天 新井氏:
・前身のDHJ証券時代から既に外国株式に注力していた(1999年)。
・2006年に海外ETFをリリース。
・当初4銘柄からスタートし、現在米国上場銘柄64銘柄、香港上場銘柄19銘柄でやっており、国内最多。
・プロモーションにも力を入れており、日本語Webサイト作りやセミナー等での啓蒙活動を精力的に行っている。

2)機関投資家がETFをどの様に使っているのか?
GS 橋本氏:
・他人勘定の機関投資家にはETFのニーズが低い
・生損保や大手銀行の自己勘定といった一般勘定の機関投資家にETFのニーズが高い。
・昨夏までは日本株は出遅れていたため、世界の上昇相場についていきたいというニーズから海外ETFに投資。
・機関投資家でも海外投資に馴染みがない場合が多い。(特にエマージング?)
・初歩的な教育からGSがサポートしている状況。

司会 牧野氏:
・大手銀行の年金運用担当者に話を聞いたところ、エマージング市場のエクスポージャーを取るのにETFを利用する事を勧められる事が多い。
・エマージング市場に直接投資をする場合、エマージング市場特有のリスクがあるが、ETFを通じて投資をする場合、仮に投資先のマーケットが機能しなくなってしまった様な場合でも取引されているのはNYなどの先進国の取引所なので、流動性は確保できるというメリットがある。

3)楽天証券で海外ETFを購入する客層について
楽天 新井氏:
・30代から40代の男性が多く、ある程度リテラシーの高い方が多い。
・トレーディングのツールというよりも、アセットとしてコア&サテライト戦略のツールとして使っている。

4)個人投資家に対する情報提供について
楽天 新井氏:
・英語に抵抗を感じる方が多いので、日本語にて情報を提供することを心がけている
・ETFの中身のインデックスの情報に関しては、ファクトシートの中で提供している。これは現地の英文情報をETFプロバイダーの協力を得て日本語に訳したもの。日本語訳の作業が入ってしまうので若干タイムラグができてしまうが、リアルタイムで情報が欲しい方は現地の英語のファクトシートを見てもらっている。

5)この点に関して機関投資家はどうか?
GS 橋本氏:
・機関投資家もやはり日本語リソースを頼りにしているケースが多い。
・ブルームバーグやあロイターをソースとして使っている。
・これらのアップデートが遅れている様な場合にGSに問い合わせがくる。

6)市場で売買されているボリュームと一方クリエーション(ETF口数の新規設定)をする様なケースがあると思うが、機関投資家の要望に対してGSはどのように対応しているか?
GS 橋本氏:
・GSでは殆どのETFのAP(指定参加者)に指定されている。機関投資家が数百億の売買をワンショットで執行する場合、マーケットインパクトを防ぐためにETFのクリエーションを適宜行っている。クリエーションのノウハウは公開できないが、ここがAPの腕の見せ所である。

7)品揃えについて:機関投資家は全てのETFにアクセスできる一方で個人投資家の動向はどうか?
楽天 新井氏:
・EEMやTOK、EFA、IVVなどをコア、GLDなどをサテライトに使っている個人投資家が多い。
・米国では845銘柄アクセスできるのに対して日本ではまだ64銘柄である。今後品揃えを拡大していきたい。

8)機関投資家では?
GS 橋本氏:
・関心はあるが、実際に利用している機関投資家はすくない。
・ETFを使って債券やコモディティに投資する機関投資家は少ない現状。
・担当が細分化されているので、アセットをクロスオーバーして投資する機関投資家は少ない。(コモディティのスペシャリストが株式市場で取引されるETFを利用する事が少ない)

9)レバレッジがかかっているようなETFはリテール向けにどうか?
楽天 新井氏:
・昨今の金融不安で株式中心からリスク許容度の低い方へ、外国債券型ETFなどに向かっている。
・バイ&ホールド型の現在のETFをレバレッジドETFやブルベア型ETFといったトレーディングへ向かわせるのは難しいと思われる。

10)腐心している事は?
楽天 新井氏:
・ETFの普及、ETFの認知

GS 橋本氏:
・機関投資家が求めているETFが無いことなど。
・機関投資家が実際に投資する商品は先物やオプションなどヘッジできる商品が存在するETFに限られている。

11)テーマ型ETFなどは?
楽天 新井氏:
・リテールではグリーン・ニュー・ディールに関連する外国株がないかと問い合わせが多い。
・個別株では難しいので、環境テーマ型ETFで代替するケースがある。

12)今後の展開・要望など
GS 橋本氏:
・ETFの上場廃止、償還に関する質問が多い。
・先日もノーザン・トラストのETFの償還があったが、ETFの良さは透明性なので、償還リスクなどについてより積極的に提供して欲しい。

楽天 新井氏:
・売買高ベースで米国ではETFのウェイトは約38%。投信からの流出は1,403億ドル、一方ETFへの流入は1,350億ドルと注目されている。
・日本でも機関投資家が入りやすい環境を整備して欲しい。
・楽天としては日本語コンテンツの整備をしっかりするので、BGIやSSgAにはETFの届出をもっとして欲しい。


楽天新井氏はETFや個人投資家像などについて熱く語りますが、GS橋本氏は極淡々と話していきます。これは楽天とGSのETFにかける思いの差なのか?それとも単にパネラーの性格の差なのか?
いずれにしても両者の温度差を感じざるを得ないパネルでした。

内容に関してですが、個人投資家だけでなく、機関投資家に関してもそれほどETFの認知度は高くないようですね。米国では機関投資家がETFマーケットを引っ張っている現状がありますが、日本がそのような状況になるにはまだまだ時間がかかりそうな感じがしました。そうすると個人投資家はしばらくは国内のネット証券を通じて海外市場で海外ETFを売買する事になるのかもしれません。



さて次は最後の質疑応答です。
こちらは当日のスピーカー(東証斉藤社長を除く)が全員参加し、主に事前に受け付けた質問に対して回答をしていました。

Q1)ETFとインデックスファンドでどちらが有利か?
A1)
SSgA ディビッド氏:運用者としてのコストはETFの方が有利。信託報酬はミューチュアルファンドと比べるとETFが有利。

BGI 関塚氏:
・通常のインデックスファンド対ETFでは中身、パフォーマンスには大差がない。
・ETFのメリットは受益証券が株と同じ取扱をされるので、レンディング(貸株)ができ、一粒で二度美味しい。
・トータルなコストでETFが勝っていると思われる。

Q2)ETFのプロモーション
A2)
楽天 新井氏:ネット証券には営業マンがいないので、以下にWebサイトから注文までを結びつけるかにある。その意味で日本語コンテンツの充実は重要。またインデックスベンダーとETF運用会社と手をつないでETFの勉強会などを行っている。

SSgA ディビッド氏:商品性の遡及、馴染みやすさを持ってもらう事に主眼。広告のわかり易さとWebコンテンツの充実を図っている。

GS 橋本氏:一般勘定の顧客に対して、個別株のレーティングの話ではなく、トップダウンアプローチ的なストラテジーを機関投資家に紹介するようにシフトしている。

Q3)今後どんな指数に注目か?
A3)S&P 内氏:米国は伝統的な資産に関しては充実している。伝統的な資産以外、マルチアセットクラスから組成されるインデックスやボラティリティに連動するインデックスなど。

BGI 関塚氏:ETFは日本ではこれから。コアになるようなETF(例えばMSCI KOKUSAIやEEMなど)。債券にも注力。

SSgA ディビッド氏:伝統的なものから充実させていきたい。

Q4)(会場より質問)個人投資家が海外ETFを売買する場合、税金は特別な扱いを受けるか?
A4)楽天 新井氏:キャピタルゲインに関しては現地:非課税。分配金に関しては現地10%源泉徴収された後国内で10%源泉徴収される。

Q5)(会場より質問)重複上場しているケースではどちらで取引する方がよいのか?また流動性が分散してしまわないか?
A5)BGI 関塚氏:
・1つの取引所に集中させた方がBid-Askスプレッドが小さくなり、コストが低くなる。
・ETFの中身がどこで取引されているのかに注目すべき。(例えばMSCI KOKUSAIに連動するTOKをNYに上場させたが、これはTOKの中身の約90%がNY市場が開いている時間帯に売買できるから)

Q6)最後に一言
A6)
GS 橋本氏:ETFは将来性のあるアセットクラス。ETFプロバイダー、インデックスベンダーとともに盛り上げていきたい。

楽天 新井氏:皆さんと協力して米国並みに盛り上げていきたい。

SSgA ディビッド氏:今のうちに良い基盤を作り上げておきたい。

BGI 関塚氏:ETFは便利。日本の投資家にもその点を理解していただいてマーケットを大きくしていきたい。

S&P 内氏:関係者全員で協力しながら日本のETFマーケットの拡大に尽力していきたい。

Q6では皆さんから良い基盤を作って、インデックスベンダー、ETFプロバイダー、証券取引所、リテールとで協力をしてETF市場を盛上げていきたいと意気込みを語ってくださっており、またQ3ではコアになるような伝統的な資産に連動するETFや債券にも注力していきたいという話がありましたが、やはり国内証券取引所に重複上場をする伝統的な資産クラスに連動するETFは出てこない気がしました。

特にA5は重かったですねえ・・・。やはり運用会社としても投資家としても余分なコストはかけたくない訳で、Bid-Askスプレッドなどのコストや流動性の要請から、ETFの中身の資産がどこの市場で取引されているかでそのETFが上場する取引所が決まってしまいます。
そのため日本の投資家が待っている外国株式に連動するようなETFは中身が日本の取引所が空いている時間には取引されないため、日本の取引所には上場してこないということみたいです・・・。

う~ん。
しばらくは為替コストに痛みを感じながらリレーを続けなければならないのかなあ・・・?

次回、総括してみます。


(つづく・・・)

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[2009/02/14 07:23] 講演・セミナーコメント(3)トラックバック(0)URLTOP▲

コメント

こんにちは。

確かにA5は重いですね・・・(・_・;)。ETFの中身も上場場所の考慮に入れているって知りませんでした。コスト&流動性だけではなかったんですね。
総括も楽しみにしています(^^ゞ。

2009/02/14(土)11:25| URL | 田舎のKen #- [ 編集]

「MSCI KOKUSAIに連動するTOKをNYに上場させたが、これはTOKの中身の約90%がNY市場が開いている時間帯に売買できるから」

・・・やはり・・・ここですね?
BGIは口調からもしかして関塚さんかな?と思ったらやっぱり関塚さんでした(笑)

2009/02/15(日)06:03| URL | とよぴ~ #- [ 編集]

>田舎のKenさん

コメントありがとうございます。

重かったですね。聞いたときに改めて「ああ、そうか~・・・」という何とも言えない気持ちになりました。

ちなみにこのコンファレンスの感想を竹川さんもアップされています。
ご興味がありましたらそちらもどうぞ。
http://blog.goo.ne.jp/m-takekawa/e/40da4af12aad0836cc5bf0e187b3a4b1

>とよぴ~さん

やはり・・・でした。(苦笑)

2009/02/16(月)21:53| URL | yb #- [ 編集]

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Author:yb
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「日経マネー 2011年4月号」(幸せなお金持ちの習慣) (2011/2)
「内藤忍 お金の話をしませんか?」(日経マネームック)(2010/9)
「日本経済新聞 2010年2月15日付」(27面家計欄)(2010/2)
「日経マネー2009年10月号」(内藤忍さんコラム)(2009/8)
「しぶとい分散投資術」田村正之著(2009/2)
「日経ヴェリタス第43号(2009年1月4日発行)」(54面スマートライフ)(2009/1)
「日経マネー 2009年1月号」(自分年金1億円マニュアル)(2008/11)
「日経マネー 2008年4月号」(サラリーマン 資産倍増計画) (2008/2)
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