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シンセティックレプリケーションETFにおける誤解

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ETFに詳しい皆さんはご存知かと思いますが、ETFの組成の仕方として、ダイレクト・レプリケーション(株式等の現物拠出による直接複写)とシンセティック・レプリケーション(株式等の現物拠出を伴わない合成複写)の大きく二つがあります。

先日楽天証券から取り扱いが発表されたドイツ証券のdb x-trackersシリーズは、後者のシンセティック・レプリケーション法を取った海外ETFシリーズです。

今まで私は、シンセティック・レプリケーション法で組成されたETFは現物の裏付けが無く、スワップ・カウンターパーティーのクレジットリスクという不必要なリスクを負うので、投資の対象と見てはいませんでした。

しかし、本日、ドイツ証券の方から直接お話を伺うことができ、これは誤解だということが分かりました。
今回のdb x-trackersはルクセンブルグ籍のETFということですが、ルクセンブルグのファンドに課せられるルールとして、UCITs IIIというモノが有るとのことで、このルールの下では、カウンターパーティーリスクをNAV(純資産価値)の10%以上取れないということ。

つまり、スワップ・カウンターパーティーであるドイツ銀行は、NAVの90%以上の評価額の担保を差し入れることによって、カウンターパーティーリスクを相殺しているとのこと。

実際には100%~120%程度の担保を差し入れて、日々再評価しているとのことです。

<3/24 追記>
大分酔っ払っていたので、もうひとつ大切なことを書くのを忘れていました。

差し入れた担保はカストディアン(db x-trackersの場合はステートストリート)にて分別保管されているとの事。


従って、シンセティック・レプリケーション法だからカウンターパーティーリスクを負ってしまうのでダメだということは無いようです。

また、シンセティックレプリケーション法は、インデックスの構成銘柄を抽出することが無いため、抽出することに伴うトラッキングエラーや、配当金決済は税金の処理に伴うエラー、その他運用管理上の問題が少ないために、インデックスとの差は、管理報酬等のみになり、最小化できるというメリットがあるそうです。

実際、MSCI Emergingに連動するdb x-trackersと米国上場の同インデックスに連動するETFを比較したものでは、2009年1年間ではパフォーマンスに大きな差が出来ていました。

シンセティック・レプリケーション法に対する誤解が解けました。
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