海外赴任と資産運用

以前のエントリーでも少し触れましたが、今年の秋ごろから1年半程度、海外へ社費留学をさせていただけることになりました。私自身のステップアップの機会と捕らえて沢山のことを吸収して来たいと思っております。

今回の海外留学、ステップアップの機会としては非常にありがたいことですが、資産運用という面からは少し厄介なことも起こってきます。


海外赴任する場合、国外移住届を出して日本の非居住者となります。1年以上海外勤務をする場合、年間数十万円にのぼる住民税の二重課税をされないためにもこの手続きは必要です。しかし、大手のネット証券・ネット銀行の殆どは国内居住者に対してのみサービスを行っており、非居住者となる場合には口座の解約もしくは休眠という対応をしなければなりません。実際、私が利用しているネット金融機関でも口座の解約もしくは休眠という対応が必要のようです。

解約しなければならない証券会社で取引をしていた場合、保有している商品は移管するか売却するかしなければなりません。最近は投資信託商品も移管先が取り扱っている投信であれば移管できるようになっていますが、まだ移管先に取扱が無い場合もあり、売却が必要な場合もあります。またネット証券で売られている外国債券などに関しては基本的には移管はできないと思われますので、中途売却が必要になるでしょう。海外株・ETFに関しても移管ができる証券会社とできない証券会社がありますので、売却が必要な場合があります。

長期投資家としては非常に痛い税コストやその他コストを支払わなければならない事態になる場合があるのです。だいぶ厄介です・・・(汗)

また、口座自体が休眠とされてしまうため、国内ネット証券では売買ができなくなってしまい、今までどおり積み立てが実施できなくなってしまいます。
海外赴任後に現地で証券口座を開いて積み立てを実施するか、積み立て自体を中断するかのどちらかとなりますが、現地に口座を開いた場合、帰任時にその積み立てた資産をどうするかという問題が発生します。

国外の投資家にも口座を維持させてもらえる証券会社なら、赴任中積み立てておいたものをそのまま放っておいてもいいかもしれませんが、海外赴任中の給与体系を考えると、現地通貨建てで支払われる給与のうち、貯蓄や資産運用に回せるお金は多くないと予想され、赴任中の積立額はそれほど多くないと思われます。その少ない資産のために管理や手続きがより煩雑になるのはちょっといただけない気もします。また、帰任時に売却をしなければならないのであれば、積み立てる意味はあまり無いと思われます。

こちらも厄介です・・・(涙)

現実的には、赴任中は積み立ては中断、赴任中に積み立てる予定だったお金の一部は、これから着任するまでの間、毎月の積み立て額に上乗せしようかと思っています。

グローバル化が叫ばれている昨今、海外赴任をされる方も多くなってきていると思いますが、証券会社選びや商品選びの際にもこのようなリスクの存在を考慮することも必要なのかもしれません。

<ご参考>各ネット金融の海外赴任時の対応
マネックス証券
楽天証券
SBI証券
住信SBIネット銀行

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[2011/01/11 19:56] 資産運用コメント(15)トラックバック(0)URLTOP▲

コメント

突然のことでびっくりしています。

いやぁ、切実な問題ですね。

同様の経験を既にした方、これからする可能性のある方(私だって絶対ないとは限りません)にとっては、とても参考になる記事です。

実際の赴任は今年の秋とのこと。どうか、それまでに一度、一杯やらせてください。たぶん、たくさん企画されると思いますので、それに便乗させてもらいます(笑)。(何年か前、楽天証券本社にETF説明会に呼ばれた際、お話して以来、まともに会ってませんし・・・)

では、また。

2011/01/11(火)20:14| URL | レバレッジ君 #- [ 編集]

勉強になります

あつまろです、こんにちは。

休眠口座か解約かは、初めて知りました。
勉強になります。

社費での海外留学うらやましいです、
ぜひご活躍ください。

私も触発されたいです。

2011/01/11(火)20:38| URL | あつまろ #- [ 編集]

まずはおめでとうございます。
口座の件ほか大変な面もあると思いますが、そういう物もひっくるめて、とても貴重な経験だと思います。
応援していますよ!

2011/01/11(火)20:43| URL | じゅん@ #mQop/nM. [ 編集]

ご無沙汰しています。
やはり海外でしたか。おめでとうございます…と言わせてください。誰にでもできる体験ではないので。。。

無責任ですが自分なりの言葉で言わせていただくと資産運用面の1年半を切ることはybさんの人生にとってそれほどマイナスの影響はないのではないでしょうか?
ybさんの目指すところがどこかは分かりませんが、娘さんに教えられることもまたひとつ増えますね。
応援しています。頑張ってください。

2011/01/11(火)22:00| URL | コータロー #leF2ecbc [ 編集]

おめでとうございます。
資産運用での積立などの損はあるでしょうが、社費留学ともなれば、そちらのプラスの方がはるかに大きいのではないでしょうか。
何とも羨ましい話ですが、自分自身が海外対応することは真のリスク分散でしょうか…

2011/01/11(火)23:14| URL | 吊られた男 #zdvXpt9s [ 編集]

おつかれさまです。ちょっとびっくりです。

実は、僕も世界中でクラウドを作るような案件があったのですが、避けました。

国内ユーザの対応で手一杯みたいな感じでですが・・・

海外での留学をがんばってください。たぶん、、社費でってことだから会社のプラスになるようにがんばってください~

2011/01/11(火)23:22| URL | 矢向 #Ji7woxQg [ 編集]

留学決定、おめでとうございます。
吊られた男さんが仰るとおり、自分自身の海外対応は、人的資本のリスク分散になると思います。

2011/01/12(水)08:15| URL | 水瀬 ケンイチ #JalddpaA [ 編集]

カルチャーショックを楽しんで!

 海外留学ですか?15年前にカナダへポスドクで行きました。たぶん、北米?経験者からアドバイス。まず、実生活。北アメリカの所謂、ジャンクフード(油タップリのチキンとかバーガー、ピザ)漬けで帰国したら、コレステロール値がガッツリ、上がっていました(汗)。食生活は要注意です!
 それと、実験室。有機合成系?ガロンビンか一斗缶から、小分けで試薬瓶に移液するとき、あの中松博士の発明品、使い捨て百円・石油ポンプ(サイフォン)がたぶん無いと思います。同じ研究室のドイツ人、イギリス人留学生も見たことないと言っていました。欧米には普及していないのでしょうね。何故か。向こうの暖房はスチームで建物全体を暖めるのが主流。日本の暖房が、ストーブとかオイルファンヒーターなんて貧弱なもの使っているからでしょう。留学予定先の研究室に日本人学生がいたら、メールで問い合わせると良いでしょう。無かったら百円ポンプ、日本から安い船便で事前に持ち込むことをお薦めします。「Oh!Japanese High Technology!」とむこうの学生はエラク、感動していました(笑)。やつらは、力任せで缶を担いで、ロートを使って500mL試薬瓶とかに移液しますから、当然、オバーフローして「Spilt!Shit!」とブツブツ、呟いているのをよく耳にしました(汗)。
 最後に海外赴任時の証券口座。私は早期リタイアしたとき、外国逃亡も考慮していろいろ調べてみましたが・・・。
http://palcomhk.blog79.fc2.com/blog-entry-774.html
http://palcomhk.blog79.fc2.com/blog-entry-452.html
http://palcomhk.blog79.fc2.com/blog-entry-449.html
 もし、家族(嫁、子供)を日本に残していくなら、そのまま黙って日本を出て行くという手もあるかな?証券会社から届く郵便物を家族が受取、保管。住所不明で返送されると問題発覚。税理士ではないので自信はありませんが。例えば、日本の銀行口座。あれ、海外赴任のためにわざわざ、口座を閉じていく人、殆どいない?利子で課税が発生しても源泉徴収。証券口座の場合も、国税庁(税務署)が一番、問題視するのは「脱税」。特定口座源泉徴収”あり”を選択しておけば、税金ブン取れるから、税務署は文句を言わんでしょう。ybさんは何が何でも途中で売却しないなら、唯一、問題になるのは意に反した”途中繰上げ償還”。このとき、買値を上回っている、利益が出ているとき、課税問題が発生。特定口座源泉徴収”あり”を選択しておけば、税務署へ行って確定申告の問題は発生しないから、海外在住でも問題ないかな?だって、税金は自動的に払うんですから。因みに、紹介したURLのその1、2あたりにコメントしたと思いますが、確かマネックスは休眠(売買不可)だけど、休眠手続き前に、毎月積立手続きした投信は海外滞在中でも買付けOKと言っていましたね、3年前?の話だけども。
 まあ、いろいろ期待と不安が入り混じっているでしょうが気を付けて、行ってらっしゃい。因みに有機合成化学の分野、技術だけの話なら日本がまだ、上回っていると思いますよ。発想とかはむこうの連中、大胆だなと思うことはありましたが(Big Mouth?)。この分野は、結構、小手先の技術がものをいうこともあります。繊細さ。「-70℃を超えないように、様子を見ながら、注射器を使ってユックリ、滴下する。」なんて実験、むこうのゴッつい手をした奴らが・・・。-70℃を超えないと液が黄色なのに、コッソリ、ドラフトを除いてみると真黒に変色して・・・なんてことも多々、ありました(笑)。日本の良さを改めて実感する留学になるかな(笑)。込み入った話で質問があればメールして下さい。

長々と書き失礼しました。ではでは。

2011/01/13(木)02:38| URL | Werder Bremen #- [ 編集]

皆様温かいコメントありがとうございました。

>レバレッジ君さん

なかなかにクリティカルな問題ですよね。
しらーと住所変更しないで赴任してしまって郵便物が届かない等で発覚して面倒なことになっても嫌ですからね。
なお、常任代理業務を行っている大手証券さんでは大丈夫なところもあるようですよ。

赴任までに是非一杯やりましょうね。楽しみにしています^^

>あつまろさん

コメントありがとうございます。
頑張ってきます。
あつまろさんもいろいろ自己研鑽されているようなので、頑張ってくださいね。

>じゅん@さん

ありがとうございます。
応援に応えられる様にいろいろ学んできますね。

>コータローさん

コメントありがとうございます。
資産運用面でたいしたマイナスの影響がないといいですね。
頑張ってきますね。

>吊られた男さん

ありがとうございます。
資産はホームカントリーバイアスがだいぶかかってはいるものの、海外対応できていますが、自分自身はまだまだなので、海外対応してリスク分散してきます。

>矢向さん

コメントありがとうございます。
自分のためにも会社のためにもプラスになるようにいろいろ吸収してきますね。

>水瀬ケンイチさん

ありがとうございます。
少し先ではありますが、人的資本のリスク分散を確実にできるよう、秋から頑張ってまいります。
またベルギービールバーで軽くやりましょう。

>Werder Bremenさん

健康から仕事、資産運用まで幅広いアドバイスありがとうございました。
大変参考になりました。
マネックスは積み立てはできるかもしれないのですねえ。問い合わせてみたいと思います。

日本にはない文化や考え方を吸収しつつ、日本人のきめ細やかさを見せつけてきたいと思います。

もう少し具体的になってきたらご相談させていただくかもしれません。
今後ともよろしくお願いいたします。

2011/01/13(木)17:35| URL | yb #- [ 編集]

おめでとうございます!

休眠口座 or 解約の問題は厄介ですが、
しかし、海外に行かれて得られる無形資産は
計り知れないと思います。
まずはおめでとうございます!

2011/01/20(木)11:10| URL | カン・チュンド #- [ 編集]

おめでとうございます。

休眠か解約かになってしまうということは知りませんでした。勉強になりました。

海外留学、応援しています。頑張ってください!

2011/01/22(土)09:21| URL | 田舎のKen #- [ 編集]

>カン・チュンドさん

ありがとうございます。
カンさんが若い頃に海外を旅されたようにはいかないかもしれませんが、本業以外にもいろいろと体験・吸収してきたいと思っています。

>田舎のKenさん

ありがとうございます。
運用者としては厄介ですが、仕方ありませんね。

留学頑張ってきます!

2011/01/25(火)12:33| URL | yb #- [ 編集]

まずは栄転おめでとうございます。

海外赴任にこんなリスクがあるとは想定していなかったので、勉強になりました。
楽天証券とSBI証券と住信SBIネット銀行は事実上解約しなければいけないみたいというのが痛いですね。

後、特定口座源泉徴収ありにしておけば税金の手続きを証券会社がやってくれる為、脱税とはならずお咎めはないのかも知れませんね。
もっともその場合、国外移住届を提出済みですでに日本に住所はない為、どの場所に住民税が取られているのかという疑問はありますが。
証券会社に届けている住所 or 国外移住届提出直前の住所を基に住民税を取られるということになるんですかね?

それと、STAMなどの無分配と思われる投資信託を保持しておくぶんには課税問題は回避できそうですが、海外ETFを持っていた場合、その配当で課税問題は発生するかもしれませんね。

もっとも一般口座の海外ETFの配当についても日本で誰かに確定申告してもらえばお咎めなしとなるのでしょうか?

後、この手の話は今後増えてくると思うので、どういう対応をしたかというのを教えていただけると、後に続く人にとっても参考になると思うので、出来ればその後の経緯も教えていただければと思います。

2011/02/21(月)23:31| URL | いずれ海外に行く事になるかも #mQop/nM. [ 編集]

よく考えたら海外ETFの配当では課税問題は発生しなさそうでした。
受け取るときには、すでにアメリカで10%課税された上で、日本でも9%課税されて残ったものを受け取っているので。
その代わり外国税額控除を行なうのは難しいのかも知れませんね。

2011/02/22(火)21:52| URL | いずれ海外に行く事になるかも #mQop/nM. [ 編集]

>いずれ海外に行く事になるかもさん

コメントありがとうございます。

さて、特定口座ですが、特定口座は居住者のみのサービスなので、非居住者は特定口座を開設・維持はできないことになっています。

口座をそのままにしておけばいいじゃんお思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、郵便物が届かない等の理由で口座が凍結される可能性はあると思います。

最近ではマネーロンダリング対応で結構厳しいと思いますので。

そのような背景で、住所変更には変更後の住所が確認できる本人確認書類の提出が義務付けられていますので、実家に住所変更しておくというのも難しそうですね。

国内に家族を残して単身赴任するような方であれば、なんとかできるかもしれませんが。

ただ、私としてはコンプライアンスは遵守した形での資産形成をしたいと思っていますので、きっちりと手続きを踏んで海外赴任しようと考えています。

海外赴任までの経緯などは順次アップしていく予定ですので、気長に待っていてくださいね。

今後ともよろしくお願いいたします。

2011/02/25(金)12:26| URL | yb #- [ 編集]

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Author:yb
44歳既婚・子1の個人投資家。共働き。インデックス運用を中心とした”受身な”投資でファイナンシャルインディペンデンス、早期リタイヤを目論んでいます。
Macをこよなく愛し、年に2,3回物欲がふつふつと沸いてくるが妻に制されています・・・(涙)
ハーバード大留学するも、英語があまり上達せず焦っています・・・。

Twitterでものんびりつぶやき中!
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・メディア掲載履歴
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「BIG tomorrow 6月号」(お金に困らない生き方・稼ぎ方)(2011/4)
「日経マネー 2011年4月号」(幸せなお金持ちの習慣) (2011/2)
「内藤忍 お金の話をしませんか?」(日経マネームック)(2010/9)
「日本経済新聞 2010年2月15日付」(27面家計欄)(2010/2)
「日経マネー2009年10月号」(内藤忍さんコラム)(2009/8)
「しぶとい分散投資術」田村正之著(2009/2)
「日経ヴェリタス第43号(2009年1月4日発行)」(54面スマートライフ)(2009/1)
「日経マネー 2009年1月号」(自分年金1億円マニュアル)(2008/11)
「日経マネー 2008年4月号」(サラリーマン 資産倍増計画) (2008/2)
「日経マネー 2007年12月号」(定年までに1億円!使っても減らない資産の作り方) (2007/10)

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